ワニはとても頭のいい生き物です。
爬虫類の中でも突出した知能を持っているといっても過言ではありません。
全てが科学的に証明されているわけではありませんが、ワニの行動にはある程度の学習能力やコミュニケーション能力、社会性が垣間見えます。
どのような事例があるのか具体的に紹介していきます。
ワニの知能はどれくらい?
ワニの知能は犬程度であるという説があります(異論を唱える学者もいます)。
飼育下のワニは、個体にもよりますが飼い主を認識することができるようです。
また、飼い主に懐き頭を撫でてもらうと気持ちよさそうにしたり、飼い主の後をついてきたり、ジャンプして餌をねだったりします。
ただし、犬のように飼育できるわけではありません。
ワニの社会性
野生のワニは群れ作って暮らしています。
群れのトップにはボスワニが君臨し、メスや子ども、他のオスが従っています。
ただ群れているわけではなく、ボスワニが群れの統率をとっており、他のオス同士の喧嘩の仲裁をすることもあります。
メスは卵を産むと、卵の中の子どもの呼びかけに応じ孵化を助け、約6ヵ月~1年程度は子育てをします。
子どもが危険にさらされ鳴き声を上げると、母親だけでなく他の成体のワニも助けにきます。
成体同士のワニも鳴き声でコミュニケーションをとっているといわれ、この社会性の表れは知能の高さをうかがわせます。
狩りを工夫する
ある研究の報告によると、一部のワニは狩りに道具を使うとされています。
鳥が巣作りに好むような木の枝を鼻の上に乗せ、鳥をおびき寄せます。
鳥の巣の近くに生息するワニに見られる行動で、意図的に罠として枝を選んでいることが推測されます。
また、集団で狩りをするワニの様子もみられています。
まるで事前に作戦を立てていたかのようにそれぞれが違う役割を持ち、獲物をおびき寄せて狩りをします。
いずれも科学的な調査は難しいのですが、そういった行動がみられることは確かです。
まとめ
ワニは知能的にも肉体的にも優れた動物です。
淡水域の生態系ピラミッドの頂点に君臨しているのも納得できますね。
ワニ同士で一体どういったコミュニケーションをとっているのでしょうか?
狩りの計画を相談しているのでしょうか?
もしそんなことがわかったら、とても面白いですね。