よくテレビなどでワニとカバが同じ川に住んでいる映像を見る機会がありますが、お互いを襲うことなく生活していますよね。
あれは、一応はカバはワニの捕食対象であるがワニがカバを襲っても返り討ちにあう危険があることや、カバを噛みちぎるほどワニの顎が開かないなどという理由があると言われています。
噛む力自体もカバの方が強いのではないかとまで言われており、ワニがカバに踏み潰されて内臓が潰されてしまうということもあるそうです。
この記事では、ワニとカバのどちらが強いのかという点について記していこうと思います。
噛む力を比較
まずワニとカバの噛む力ですが、ワニは2000〜2300kg、カバは1000kgとワニの方が2倍以上の強さであるようです。
やはりワニはティラノサウルスなどといった恐竜に最も近いとされている動物であることから、噛む力も現代の動物の中では相当強い数値を示しています。
カバの顎の構造
噛む力だけで言えばカバよりワニの方が上ですが、川をフィールドとした時のパワーバランスとしてはカバの方が強いとされています。
ワニは細かい牙が何本も生えているという顎の構造をしていますが、カバの顎は短剣のような犬歯の噛み合わせと可動域に強さの理由があります。
現代に実在する動物の中でスイカを丸かじりすることができるのは、口を180度開くことができるカバだけであると言われています。
ワニはカバを襲っても顎の可動域と歯の小ささから傷を負わせることは難しいのですが、カバ同士の喧嘩であると30cmという大きな牙と1トンもの顎の力によってカバの身体中が穴だらけになってしまいます。
まとめ
こういったことから、一概にカバよりもワニの方が強いということは言えないとお分りいただけたのではないかと思います。
結論から言えば、噛む力の数値としてはカバよりもワニの方が強いものを持っていますが、カバの顎の180度の可動域と大きな犬歯、皮膚の硬さなどからワニよりもカバの方が強いのではないかという結論に至りました。
草食動物であるカバの方が強いというのはなんとも意外な結果でしたが、カバという動物の恐ろしさに触れることができる良い機会となったのではないかと思います。