みなさんはワニが涙を流すというのを聞いたことがありますでしょうか。

ワニというのは捕食をする際に涙を流すという習性があるのです。

このような症状が人間にも現れるということがあります。この記事では、「ワニの涙症候群」について記していこうと思います。

主な症状と治療法

ワニの涙症候群の主な症状は食事などの咀嚼の際であったり、耳の聴力における反響音によって涙が止まらなくなることが挙げられます。

ワニの涙症候群は頭蓋底骨折や先天性外直筋麻痺を持つ顔面神経麻痺の患者の後遺症としてよく見られる病気です。唾液腺へ行く神経と涙腺へ行く神経が行き先を誤って混線してしまうことが原因で起こるとされています。

顔面神経麻痺の後遺症であるので顔面マッサージなどによるリハビリによって治療をすることができます。

現在では表情筋に低周波の電気を流すといった治療法もあります。

ワニの涙症候群の辛い点

人間が切っても切り離すことのできない食事の際の咀嚼によって症状が出てしまうので、体調や生死に関わる病気ではないとは言っても、人と接する機会の多い社会人の方にとってはとても厄介な病気であるのです。

そのため、子供の頃にワニの涙症候群の症状がみられても、たいした症状ではないと考え、治療を行わないという親御さんも少なくありません。

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そう言った子供が大人になるにつれて日常生活でいじめを受けるのなどという例もありますので命に別条はないと言っても早めの治療を施すことに越したことはありません。

また、社会人の方のお話を聞くと会食の際にワニの涙症候群の症状が出てしまい、上司などへの説明に大変苦労したという経験をされている方も少なくありません。

こういったお話を聞くとますます地味に辛い病気であることがひしひしと伝わってきます。

まとめ

これまで記したことからワニの涙症候群という病気について理解していただけたのではないかと思います。

食べ物を食べる際の咀嚼の際に涙が出てしまうという症状を聞いただけでは病気というほどのものではないのではないかと考えられる方もいらっしゃったかと思いますが、実は日常生活に多大な悪影響をもたらす病気なのです。

表情筋のマッサージなどのリハビリでの治療が可能であるのでそこまで深刻に考える必要はないのですが、立派な病気ですので自分の病気をしっかり理解して正しく対処していきましょう。

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