爬虫類は単独で行動しているようにも見えますが、ワニは群れをなして生活しています。

縄張り意識が強く、オス同士の縄張り争いはとても激しい戦いになります。

彼らはただ群れているだけではなく、トップには戦いに勝利したボスが君臨し、群れを統率しているといわれています。

ワニの社会性とはどのようなものなのでしょうか?

ワニの群れの序列

ワニ 群れ 序列

群れのトップはオスのワニです。

覇権争いに勝利したワニですので、体が大きく強いワニです。

このボスワニに従うメス、子ども、若いオスが集まり、100頭以上の大規模な群れになることもあります。

ワニといえば重なり合っている姿が見られますが、ボスに重なるような行動ができるのは妻たちであり、ボスは多くの場合単独でいることが多いようです。

重なり合っていないワニは、ボスのように強すぎるか、弱すぎる個体であるといわれています。

ボスワニの役割

ボスワニは群れを統率する存在です。

ワニたちが秩序を乱すことがないよう、喧嘩の仲裁のような行動をとるボスワニも見られます

このボスワニが何らかの理由で亡くなってしまうと、群れは不安定な状態になり、若いオスワニたちによる争いが始まります。

次のボスワニが決まるまで、数年を要する場合もあります。

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ワニの子育て

ワニは爬虫類の中でも、特に子どもに献身的な生き物です。

孵化が近い子どもは卵の中から母親を呼び、母親は巣材をばらばらにしたり、殻を優しく口で押えたりして、孵化を助ける行動をします。

卵から孵った後も、約6ヵ月間に渡り子どものお世話をします。

種類によっては1年に渡ることもあります。

子どもを移動させるときや、子どもに危険が及びそうなときは、母親の口の中に入れ子どもを危険から守ります。

ワニのコミュニケーション能力

ワニは互いにコミュニケーションをとります。

子どものワニは身に危険が及ぶと甲高い鳴き声で母親を呼びますが、母親や父親でない成体のワニでも子どものワニを助けに行きます。

繁殖期になると、オスは鳴き声でメスを呼びます。

種類によっては唸り声や鼻息を荒くすることで競争相手を追い払うこともあります。

鳴き声だけでなく、水面に泡の盛り上がりを作り出し、低い振動音を出すことでコミュニケーションをとっている種類もいます。

まとめ

ワニは恐竜よりも少し前に地球上に存在し、その形をほとんど変えないまま現在でも世界各地に生息しています。

肉体的な強さはもちろん、爬虫類の中でも高い知能を持ち、群れをなして社会性を築いていったことも強さの理由のひとつであるといえるでしょう。

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